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カラフルな海藻おしばづくりを楽しみながら
 海の植物、海藻、が暮らす海の環境を想う
当協会創立者のひとり横濱康継さんは言った
 光はごはん
 海を濁さないで
 海の森も大切に

当協会は2003年7月に設立され、以後20年以上にわたって活発に活動を継続してまいりました。「海藻おしば教室」や「海藻万華鏡教室」での認定講師によるレクチャーとカラフルな海藻おしばや海藻万華鏡の作成を通して、海藻が生活している海の環境に思いをはせ、海の環境の現状を理解し、海の環境をよりよく護り続けることにつながる活動を推進しています。
私たちヒトが暮らす地球の環境を健全に維持するためには、ヒトが生活する陸上の環境だけでなく、地球表面積の70%を占める海の環境を健全に維持することが不可欠です。そのためには、海の沿岸域を生活の場としている海藻の暮らしの現状を正しく理解し、海藻が健全に暮らすことのできる海の環境に思いをいたすことが何より重要です。
世界の海の沿岸部にはおよそ2万種にもおよぶ海藻が生育していると言われています。これら海藻は伝統的にはその色彩に従って緑藻・褐藻・紅藻の3グループに大別されてきました。日本列島沿岸には緑藻約250種、褐藻約380種、紅藻約900種が生育しています。外観の色で生き物を分類するのは一見非科学的のようですが、これにはちゃんとした学術的根拠があります。海藻の色彩は含まれる光合成色素の種類と相対的な量に基づいています。すなわち、主要な光合成色素として緑藻はクロロフィルa とb、褐藻はクロロフィルa とc、紅藻はクロロフィルa だけを含んでいます。また、紅藻はフィコビリン(フィコエリスリン、フィコシアニン、アロフィコシアニン)を含みますが、緑藻や褐藻にはフィコビリンは含まれていません。このほか、カロテノイド(カロテンとキサントフィル)が色彩を決めるのに重要な役割をしています。これらの色素によって海藻のカラフルで多様な色彩が決定されます。
海藻は光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収し酸素(O2)を放出しますから、陸上の森林その他の緑色植物のように大気中の二酸化炭素濃度を決定するのに関与し極めて重要な役割を果たしています。海の海藻植生が重要視される理由の一つはここにあります。このほか、海藻が密生している所は “藻場”(もば)と呼ばれて、多くの海生動物の産卵場や育成場として極めて重要な役目を果たしています。また、ノリ、コンブ、ワカメ、ヒトエグサ、アオノリその他の食用海藻の重要性も忘れることはできません。
当協会は、このような重要な役割を果たしている海の植物、海藻、のカラフルな色彩とユニークな形を楽しみながら芸術的なおしば作品を作り上げることに加えて、私たちヒトの生活にも密接に関係している海藻の重要性について理解を深めるための活動を「海藻おしば教室」や「海藻万華鏡教室」を通して展開しています。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

海藻おしば協会 会長 有 賀 祐 勝


(プロフィール)
長野県出身、1934年生まれ。
長野県伊那北高校卒、東京教育大学理学部卒、東京大学大学院生物系研究科修了(理学博士)。
大阪学芸大学、東京教育大学、東京水産大学、東京農業大学 勤務。
日本学術会議会員、日本ユネスコ国内委員会委員、ユネスコ「人間と生物圏(MAB)計画」国際調整理事会副議長、国際海藻協会国際諮問委員、日仏海洋学会長、日本藻類学会長、日本海藻協会長、アジア太平洋藻類学会長、浅海増殖研究中央協議会長 歴任。

現在  :東京水産大学名誉教授、(公財)自然保護助成基金理事長、(一財)海苔増殖振興会副会長。
専門分野:植物生態学、藻類生理生態学、生物海洋学、水産学、環境科学。
受賞  :日仏海洋学会賞、日本水道協会有効賞、ユネスコ活動功績表彰、日本藻類学会論文賞、環境科学会功労賞、
     水産功績者表彰、日本藻類学会特別賞(岡村賞)。


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