TOP>会長からのメッセージ

 
 初めまして、このたび会長をお引受けしました有賀祐勝(あるがゆうしょう)です。どうぞよろしくお願いいたします。
 海に生育する植物(海藻)は緑藻、紅藻、褐藻の3グループに分類されますが、海藻の色彩は藻体に含まれる光合成色素(クロロフィル、カロテノイド、フィコビリン)の組成と含有量によって異なり、多様な色彩が現れます。海藻のおしば標本の作製は、もともと学術的な目的で始まったものです。しかし、色とりどりの美しい海藻のおしばを芸術的な視点から評価し、美的なおしば標本の作製を本格的に始めたのは、筑波大学臨海実験センターに勤務していた故横浜康継先生です。1970年代後半のことです。この芸術的な海藻おしばは、その後横浜先生の下で研究補助を務めた女子美短大出身の野田三千代さんによって、標本の域を超えた芸術作品としての海藻おしば作製から多種多様のカラフルな海藻を組み合わせた作品の制作へと変身を遂げるとともに、さらに海藻おしば作製作業を通して海に生育する海藻のくらしの理解とその保護、海の生態系への理解に及ぶ普及活動へと発展してきました。海藻おしば協会を設立し、このような発展を遂げることに成功したのは、ひとえに名誉会長野田三千代さんの優れた才能と努力によるところ大なるものがあったからです。今や海藻おしば協会の「海藻おしば教室」は、日本国内の各地のみならず海外でも野田三千代さんを招いて開催され、環境教育にも貢献し、大きな評価を得ています。
 海藻おしば協会が「海藻おしば教室」による認定講師・実技認定講師の指導を中心に、海藻おしばだけでなく海藻万華鏡の作製や自然保護、環境教育など幅広い活動を通じて今後さらなる発展を遂げるよう微力ながら努めたいと思います。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

(プロフィール)
長野県出身、1934年生まれ。
長野県伊那北高校卒、東京教育大学理学部卒、東京大学大学院生物系研究科修了(理学博士)。
大阪学芸大学、東京教育大学、東京水産大学、東京農業大学 勤務。
日本学術会議会員、日本ユネスコ国内委員会委員、ユネスコ「人間と生物圏(MAB)計画」国際調整理事会副議長、国際海藻協会国際諮問委員、日仏海洋学会長、日本藻類学会長、日本海藻協会長、アジア太平洋藻類学会長、浅海増殖研究中央協議会長 歴任。

現在  :東京水産大学名誉教授、(公財)自然保護助成基金理事長、(一財)海苔増殖振興会副会長。
専門分野:植物生態学、藻類生理生態学、生物海洋学、水産学、環境科学。
受賞  :日仏海洋学会賞、日本水道協会有効賞、ユネスコ活動功績表彰、日本藻類学会論文賞、環境科学会功労賞、
     水産功績者表彰、日本藻類学会特別賞(岡村賞)。


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