美しい9種類の海藻編

ユカリ
Plocamium telfairiae
[紅藻]

深所産で美しい紅色を帯びる。
枝が2本ずつ並び、独特の形になる。
海中で紫色に光る。
「ゆかり」は紫を意味する。

ウスバアオノリ(*)
Ulva linza
[緑藻]

波静かな磯の潮間帯下部や
船着き場に生え、末広がりになるが、
干すと細長いアオノリ類と同じ香りがする。

アヤニシキ
Martensia fragilis
[紅藻]

深所海中で青く光るので、
美しい絹織物を形容する
「綾錦」という名が付いた。
成熟すると縁辺が布状になる。

ニセフサノリ
Scinaia okamurae
[紅藻]

低潮線付近の岩に生える。
二股の枝分かれをくり返して
末広がりになるので、
おしばにすると円形に広がる。

ウミウチワ
Padina arborescens
[褐藻]

波静かな磯の低潮線のすぐ下や、
大きめの潮だまりの中に群生する。
生長すると手のひらより大きくなる。

ベニヒバ
Psilothallia dentata
[紅藻]

両側がノコギリの歯のようになった枝が
末広がりになる。
波の荒い海底で、他の海藻に着いて生長する。

ヒトエグサ
Monostroma nitidum
[緑藻]

細胞が1層で柔らかいため、
養殖されて海苔佃煮や
乾燥品に加工される。
沖縄地方の「あーさ」もこの海藻。

ハブタエノリ
Marionella schmitziana
[紅藻]

紅紫色を帯びているが
深所海中で銀色に光るため、
羽二重にちなんで命名された。
質も薄く柔らかい膜状。

アミジグサ
Dictyota dichotoma
[褐藻]

低潮線付近の岩上に生え、
二股の枝分かれをくり返して、
末広がりになる。
透かすと網目模様が見える。

(*)ウスバアオノリの学名はEnteromorpha linzaだったが、最近Ulva linzaに変わった。

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